刺し糸
こぎん用の木綿糸や、25番の刺繍糸、刺し子糸、コットンニットがよく使われます。そのほか、毛糸やラメ糸の使用や、糸の撚りを解いて単糸を増減させて糸のボリュームや色調を調整して刺し糸にする場合もあります。
〜糸に関する記事〜
vol.5 こぎん刺しの糸を知る1
vol.7 こぎん刺しの糸を知る2
vol.8 糸を作る〜糸の仕様を考える〜
糸を作る〜藍染めを知る〜
糸を作る〜自分で糸を染める〜
糸を作る・おまけ編〜お手本を染める風景〜
布
平織りで、布目を拾える目の粗さの布であればどんな布も使用できます。
コングレスという刺繍用の綿布がこぎん刺し用としては容易に手に入りやすいです。コングレスの布密度は、1㎝四方あたり経糸7目x緯糸7目になりますが、昔のこぎん刺しの布は麻布で1㎝四方あたり経糸13〜16目x緯糸10〜13目で、現代使われている布は昔の布を約2倍拡大したグリット密度になります。昔の布は、布目が縦長になるので模様が図案より少し縦長になります。その特徴を受け継いで、コングレスに近いグリット密度で縦長の模様が実現できる布も専門店で販売されています。
〜布に関する記事〜
こぎん刺しの布を考える1
こぎん刺しの布を作る
針
布目をスムーズに拾えるような針先の丸い針を使用します。
こぎん刺し専用の針は一般的な縫い針より長いので、手の小さい方や初めての方には使いづらいかもしれません。初めての方には、編み物の始末に使用する
並太毛糸のとじ針がオススメです。太くて針先が尖っていないので、布目に引っかかることなくしっかり掬えるので、より正確に布目を拾って模様を作ることができます。
針は他にもスエーデン刺繍針、クロスステッチ用、四文針など、太さや長さが様々あるので、刺し方やご自身の刺しやすい長さで選ばれると良いでしょう。
その他のツールには、指ぬき、はさみ、印つけのチャコペンやものさし、図案を作成する製図用の方眼紙など必要に合わせて適宜ご用意ください。