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2017冬の弘前訪問記2〜こぎん刺しのファンと作家を繋ぐ津軽工房社〜

2018.01.22


津軽工房社は弘前市内でこぎん刺しの作家作品を中心に刺し子糸や津軽塗りなど工芸品を販売するお店です。2015年10月に現在の場所にオープンしました。お店の中はりんご農家が使う収穫用のりんご箱をディスプレーに使ったナチュラルでかわいいお店です。

 

 

この可愛らしい素敵なこぎん刺しが並ぶ雰囲気は、1970年代の民芸ブームのローカルな民芸品としてのこぎん刺しのイメージが記憶にある私にとっては、あのこぎん刺しか⁉︎と思うくらい信じられない光景です。異国のもののような錯覚もします。

 

 

 

このことは、こぎん刺しが伝統の民芸でありながら時代のトレンドに応じて変化をしているということなのでしょう。とても興味深いことでもありますが、昔の姿が忘れ去られてしまうような哀愁も感じてしまったり、ちょっと不思議な気持ちです。

 

直径1cm程の小さい中にしっかりこぎん刺しのモドコが刺されています

 

オーナーの引間さんは、現在のお店を始める前のお店で期間限定でこぎん刺しの企画販売をした時に、それまでとは違うお客様の反応や声を聞いたことがきっかけになり、こぎん刺しの販売に特化してきました。それまでは引間さん自身、こぎん刺しに特別強い関心はなかったのだそうです。その時、唯一知っていたこぎん刺し作家の三つ豆さんにこぎん刺しの作家さんや制作のことなど教えてもらいながらネットワークを広げ、現在は15名ほどの作家さんの作品を扱っています。

 

棚の上の小さなテディベアもボディにこぎん刺しが施されています

 

津軽工房社ではオリジナルでこぎんの刺し糸も販売しています。この糸はお店の奥で引間さんが染めています。このお店を始める時に、自分でもこぎん刺しの周りで何か生業にできるものが無いかと考えた引間さん。服飾を学んだ学生時代の染色ノウハウがあったことに気付き、糸づくりをはじめました。まさかこんな形で学んだことが役立つ時が来るとは思いもしなかった!と引間さん自身驚いている様子でした。

 

糸は津軽工房社オリジナルの他に染色作家さんの物も扱っています

 

草木染めや一般的な染料染めまで多彩な色が並んでいて、糸を選ぶのが楽しくて気分が上がってしまいます。でもこれらの多彩な糸は染色液の下ごしらえから染め上げて店頭に並ぶまでかなりの時間と労力を要する結構な重労働なのです。お店の奥の大きな染色鍋を見たら、可愛さに高揚する陰にタフな苦労の存在を感じてしまいました。

 

林檎で染めた糸の黄色の鮮やかさにびっくりしました

koginbankでは津軽工房社のインスタグラムをフォローさせていただいています。私たちはそのインスタグラムでこぎん刺しの作家さんを随分教えてもらいました。津軽工房社が扱っているこぎん刺しはどれも作り手の個性が光り、こぎん刺しのバリエーションの多様さと可能性にわくわくさせられます。

 

お店の時計もこぎん刺しでとても素敵です

 

引間さんとお話ししていると、こぎん刺しに関わって2年程という時間を感じない造形の深さが伺えます。引間さんのこぎんのお話に実体験を伴っているような熱を感じるのは、作家さんのご苦労を自身の糸づくりと重ねながら理解されているところから来るのかもしれません。そして引間さんは、こぎん刺しを求める人の声にも耳を澄ませます。お客様の声に自身の進むべき答えがあるのだと仰います。その声を作家さんにも伝えて共有し、作家さんたちと一丸となって津軽工房社はこぎんの魅力を発信しています。

 

 

津軽工房社は弘前をベースに昨年は東京や名古屋でもワークショップや展示販売を行い、こぎん刺しの魅力を全国に発信しています。koginbankでも随時イベント情報を発信していきますので、お近くでの開催の折には是非脚をお運びください!

因みに、津軽工房社のある通りは弘前の歴史的な建物が並び弘前風情の感じられる場所でもあります。お向かいにある日本基督教団弘前教会は桜の時期はとても綺麗な景色で散策もおすすめです。

 

津軽工房社について

所在地:青森県弘前市大字元寺町52番地
電話番号:080-1675-3753
営業時間:午前10時~午後5時
定休日:不定休
URL:https://tsugarukoubosha.jimdo.com/

津軽工房社のインスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/tugarukoubousya/?hl=ja

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