図案スタイル

こぎん刺しの図案にはいくつか種類があります。
昭和スタイル

方眼の罫線を布目(布組織の隙間)、マスを縦糸や横糸とみなします。
昭和の時代に発表されたこぎん刺し図案の多くはこのスタイルの図案です。

模様のステッチは横に走る罫線の上をなぞるように太い線で表現します。koginbankで制作する図案やkogin notebookはこのスタイルを踏襲し、横罫線を太い線で上書きする表現になっています。
平成スタイル

方眼の罫線を布組織の縦糸や横糸とみなします。
布の組織構造を具体的に表現しており、平成以降に発表される図案に多く見られる表現です。
二つの図案の違いについて

こぎん刺しは、布の縦糸を数えて模様をつくります。二つの図案は、布の縦糸をマスで数える(昭和)か罫線(平成)で数えるかの違いになります。
こぎん刺しは、1目の読み違いで模様があらぬ方向に進んでしまいます。図案を読むときには、まず模様全体を眺めどちらのスタイルで表現された図案なのかしっかり確認しましょう。
最近はパソコンの表計算ソフトやクロスステッチ用の図案作成アプリを利用して作成する図案もありますが、”布の縦糸をマスで表現しているか線で表現しているか”というところに着目すると読み違えを防ぐことができると思います。
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