刺す時のコツ

糸の針への通し方
こぎん糸は太く柔らかいので針穴が大きくても普通には通しにくいです。そんな時はこの方法をお試しください。
① 糸の端を輪にした状態で針にかけ
② 根元をキツめに持ちながら針からスッと引き抜きます。そうすると、糸の輪がしっかり二つ折りにプレスされます。
③ その折れた先を針穴に通し、糸を引き出します。
便利な刺し方
裁縫では布を手に持ち、針を動かしてステッチを進めていく運針の方法が一般的ですが、硬かったり厚かったりで布を手に持ち運針をすることが困難な場合は、刺繍用の枠や、DIY枠を作り、枠に布を鋲留めして刺す方法もあります。
運針方式:柔らかい布の場合(刺し目を数個同時に拾って、針を前へ進める。速く縫える。)
枠留方式:硬い布で運針が上手くできない時など(刺し目を一つずつ拾って針を上下に動かす。刺し目が確実に綺麗に仕上がる。)
途中、糸の撚りを戻す
刺している途中で糸の撚りが緩んできたら、そのまま進めず、一旦、撚りの方向に針を回転させて撚りをもどします。刺した糸の目を均一に仕上げるためのコツです。逆に撚りが強くなってしまった場合は逆回転で緩めます。
糸の撚りが緩むとは下の写真のような現象です。
上の写真左側は刺し始めた時。糸には均一な捻じれが入っていますが、右側の刺し進めて糸も終盤になると糸束に捻じれがありません。こうなると糸が切れやすくなったり、ほつれやすくなって綺麗な仕上がりが難しくなります。
この位置から糸の撚り戻しをして刺してみたのがしたの画像です。
捻じりが少し固すぎたため部分的に糸が細くなってしまいました。この後は最後までこのまま刺し進めましたが、段が上に移るとまたすぐに撚りが緩んでしまいます。まめに撚り戻しを行う必要があります。
糸扱(こ)き
ステッチを均一に綺麗に見せるためには、針を通した後に糸コキを一手間入れることで仕上がりが良くなります。
「糸扱(こ)き」とは、布を縫い合わせたあと,縫い目に沿って指先でしごき,布がつれないようにすること。
糸扱きについてはこちらの記事をご覧ください。