こぎん刺しに使う糸
こぎん刺しに使う糸は、専用の木綿糸(こぎん糸)や25番の刺繍糸、刺し子糸、コットンニット毛糸などがあります。これらの糸は細い単糸を数本束ねて撚り合わせた糸で、撚り合わせた束のまま使用します。稀に、この束を分けて細くして使うのかと質問をいただくことがありますが、使う布の目の詰まり具合や模様の表現方法によって束を分けて細くして使用する場合があります。
これらの糸は撚り合わせる単糸の数や撚り数が異なり、同じ太さでも弾力や硬さが違います。例えばこぎん糸は比較的太く固い糸なので細かい布目を刺しにくいですが、撚りの緩い刺繍糸は柔らかく弾力があるので、こぎん糸が通しづらい布でもスムーズに糸を通すことができます。また、染料や加工によって糸の滑らかさも違います。それぞれの特徴を知り、目的に応じて糸を使い分けて楽しむことができます。
〜糸に関する過去の記事〜