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こぎん糸を紡ぐ

2022.01.30


これまでkoginbankでは、こぎん刺しに使える糸を探したり作ったりしながら、いろいろ学んできました。

 

作家さんが使う糸を教えてもらったり、

vol.5 こぎん刺しの糸を知る1

 

オリジナル糸を作る際には、こぎん糸の構造を研究したこともありました。

vol.8 糸を作る〜糸の仕様を考える〜

 

職人さんに教わって、自宅でもできるオリジナルの染糸作りもしました。

糸を作る〜自分で糸を染める〜

 

 

そして今回は、原始的な方法で綿から糸を紡いでみようと思います。

用意するのは綿とスピンドルの2つです。

綿はペルー茶綿という種類です。
コットンもいろいろ種類があるなかで、古作のこぎんに使われていたような糸を作ってみたくて、日本の在来種である和綿に近い短繊維をの種類でオススメしていただきました。初心者でも紡ぎやすいというペルー綿です。

スピンドルはコットンに最適な小さめのサイズです。

 

糸を紡ぐ前に、ちょっと繊維の長さを確認します。
方法は、ひとつまみの綿をちぎり続けます。ちぎって重ねてを繰り返していくと、次第にその綿を作っている繊維の長さが見えてきます。
この茶綿は大体1〜1.5cm程でしょうか。コットン製品はだいたい米綿と呼ばれる繊維の長いものが主流です。その米綿だと繊維の長さが2〜3cmと長く、切れにくい糸が作れるそうです。

 

 

糸を紡ぐ方法は至ってシンプルで、綿からつまみ出した先を少しずつ引っ張って捻って伸ばして糸を作っていきます。

 

捻りながら引っ張る動作に便利なのがこのスピンドルです。慣れたらスピンドルをぶら下げて回し、その重力でどんどん糸を作ることができます。ある程度の長さができたら柄の部分に巻き付けるを繰り返します。

 

綿の塊からつまみ出した繊維に周りの繊維を絡めながら糸を作り出していくのですが、捻ると伸ばすの加減が難しいです。太さが均一に紡ぎ出すこともままならないのに、強い糸を意識して捻りすぎると、細い部分に撚りが集中して切れてしまいます。太さを一定に保ちながら紡ぎ出すというのは至難の技です。

 

出来上がった糸をスピンドルから外すとかわいいフォルム

 

こぎんの糸は紡いだ糸(単糸)を数本撚り合わせたものが一般的です。こぎんバンクのこぎん糸は単糸を4本撚り合わせていますが、他のメーカーだと8〜12本というところが多いと思います。単糸の状態で使うと脆く切れやすいので数本を撚り合わせて使います。

 

今回は単糸自体が太いので2本を撚り合わせた双糸にしました。
単糸と単糸を撚り合わせるときは、単糸の撚りと反対に撚ります。単糸自体が撚りを戻そうと反対側に回っていく力と合間ってどんどん双糸ができあがります。

 

 

撚り合わせが終わった後は、撚りを解けにくくするために重曹を入れた鍋で糸を茹でます。

水は糸の重さの20〜30倍が目安です。重曹は糸の重量の10%ほど入れました。
10〜15分くらいお湯の中に糸を押し沈めながら茹でます。

 

水で洗い、乾いて出来上がります。 綿と比較してみると、少し糸の色は濃くなりました。

 

そして、実際に刺してみました。
太さが不均一なもので、毛糸並に太い部分はなかなか布を通過せずに切れてしまったりもします。しっかり撚りが入ってない部分は何度も布を通すことで擦れて、摩耗してしまうこともあり、糸を布に通すことに妙な緊張感を抱きました。でも、模様が出来上がるとご満悦です♪

 

裏側ではこんな感じ。
綿が飛び出ているような感じで、始末がしづらい気がしましたが、少し太めで滑りが比較的悪るい分、このまま切りっぱなしでも解けることはないのかなという感じもします。

 

 

糸を紡ぐところから、こぎんを刺すところにたどり着くまでがだいぶ果てしない道のりになりそうなのですが、スピンドルを回して糸が出来上がるのが、なんだか病みつきになってきました。糸の太さも少しずつ均一に作れるようになってきたのでもう少し続けてみようと思っています。

 

 

今回の糸作りにはこちらのサイトを参考にさせていただきました。

https://www.komon-ya.net/works/20201211/

小紋屋さんは日本茶での染色もされるそうです。 糸紡ぎに関しては綿から作るところも紹介していますので、気になる人はこちらをじっくりご覧ください。

 

綿とスピンドルは、ひつじやさんで購入いただけます。

https://www.hitsuji-ya.com/

昨年の素材博ではお隣のブースで販売しておりました。 今年の2月の素材博にも出店されるようなので、ぜひ素材博にも脚をお運びください!

 

koginbank編集部 text・photo:石井






 


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