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こぎんノート活用法 その1 ブローチの図案

2020.05.18


Kogin NOTEBOOKをお持ちの皆さんは、どんな風に活用されていますか?

こぎん刺しの図案を考えるために作った、Kogin NOTEBOOKは、実際にこぎん刺しに使われる布の目よりもグリットが大きいので、実寸より大きいことを前提に図案を検討しなければなりません。


ノートは2ミリの方眼になっています。
こぎん刺しの布としてよく使われるコングレスは、だいたい1㎝当たり7~8本の経糸が入ります。ノートの方眼間隔2㎜を経糸と想定すると、1㎝あたり5本の経糸が入るとして、実寸の約1.4倍大きく図案が描けます。

でも小物やアクセサリーなど、作りたいものに合わせて図案の外形を拡大縮小して考えるのは、ちょっと面倒じゃありませんか?クロバー くるみぼたん-ブローチセット-(オーバル・45)は、付属している型紙を使って図案を考えることができます。実際にこの型紙からこぎん刺しのブローチを作ってみました。



パッケージの型紙には楕円の線が二重に描かれていますが、内側の楕円はブローチの外形で、実際に模様が見える部分になります。外側の楕円は、布の裁断線です。この外側の楕円は内側の約1.7倍になりますが、コングレスのような厚みのある布は、ブローチの裏側に回り込む部分が少し広めに必要なので、ノートで図案を考えるときは、この外側の楕円形で考えると回り込み分までカバーできます。

 

型紙を切り抜き、ノートに型紙の外側の楕円を書き写します。模様がイメージ通りにブローチに反映されるように、型紙の中心と方眼の中心はしっかり揃えて書き写しましょう。

 

 

書き写した楕円形の中にブローチの図柄を考えます。描いた図案は田の畦(あぜ)というモドコを1つ配置しました。左右の楕円から大きくはみ出る部分は適当に端折りました。フリーハンドで罫線をなぞって描きましたが、やはり定規を使ってまっすぐ綺麗な線を引いた方が自分も気分がいいよなと、少し後悔しています。


 

この図案を元にこぎん刺しを作りました。布はコングレスで、糸はこぎんバンクオリジナルの斑染こぎん糸です。布に図案を刺すときは、事前に型紙から楕円を書き写すことはせず、図案の中心と布の中心を合わせて図案の中心から上半分の模様を刺し、上半分が完成したら中心から下半分を作るという工程で模様は出来上がりました。

 

 

布の裁断は型紙の外側の楕円に合わせて裁断します。型の穴の部分に図案の模様がちゃんと収まっています。

 

 

ブローチにする時は、パーツを布で包む際にブローチの中心と布の中心がずれないように、布とパーツを両面テープで軽く固定しておきましょう。それをしなかったので、出来上がったブローチは少し中心がズレてしまいました。

 


ブローチの側面はこんな感じ。
書き写した楕円いっぱいに図案を作成すると、この側面の回り込む部分までしっかり模様が入ります。

 

 

こぎんバンクのこぎん刺しはじめてキットブローチギフトキットにもこのブローチパーツを採用しています。キットにはプラスチックの型定規がセットになっているので、既に購入いただいた方で、もっとブローチ作りたいと思っていたら、このクロバーのブローチパーツをご利用ください。

クロバーのブローチパーツには少し大きめのサイズ55もあります。大きいサイズも同じように型紙を利用して図案を作ることができるので、大きさ違いでバリエーションも楽しめますよ!





koginbank編集部 text/photo:石井






 


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